HISTORY
HISTORY OF 110 YEARS
FITS BEST,
WEARS LONGEST
欠かせない、大切でない一着
1903年アメリカのオクラホマで鉄道労働者向けワークウェアメーカーとして創立。
当時の西部開拓に湧く鉄道労働者を支え絶大な信頼を得る。
現在までMADE IN U.S.Aにこだわり古き良きアメリカの土臭さを感じさせる質実剛健なプロダクトは、
着込み、汚してこそ味のでる欠かすことのできない、大切でない一着。
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1800 年代
後期19世紀末のオクラホマの鉄道作業員達
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1803
フランスからの"ルイジアナ買収"以降アメリカの西部開拓は急ピッチに進行する。
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1891
町や農場は未開の地から興った。ノースカナディアン川のほとりにつくられたオクラホマ州のショーニーは西部開拓における理想の地であった。
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1895
鉄道の急発展によってショーニーの街は東部と中西部間の貨物輸送における中継地点へと姿を変えていった。
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1903
「ROUND HOUSE」のはじまり
当時のオクラホマの鉄道労働者達。
彼らにとって仕事の為のワークウェアは必需品であった。1903年、スペインとの戦争が終わった頃であり、当時の大統領はテディ・ルーズベルト、ライト兄弟が飛行機を飛ばし、ヘンリー・フォードが最初の自動車を設計した年だった。
平均的なアメリカの労働者は、週12ドルの賃金で週6日、1日10時間の労働をしていた。
州となる4年前、オクラホマはまだインディアン特別保護区だったが、西部開拓のために数千人の鉄道員達を乗せた100台を超える列車が毎日ショーニーの町でうなりをあげるようになった。
ROUND HOUSE誕生
鉄道修理工場「ROUND HOUSE」(扇形機関車修理場)の名を取ったROUND HOUSEのジーンズとオーバーオールは、その丈夫さと手頃な値段から瞬く間に鉄道員の間で人気を博す。
100年以上後にROUND HOUSE MFG社は、オクラホマ州で最も古い製造メーカーとなり、今もなお”FIT BEST! WEAR LONGEST”をモットーにワークウェアの製造を続ける。 -
1904-1910
当時の生産風景
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1909
様々なデニム製品を製造するため、ROUND HOUSEの工場は70名の従業員を雇った。この頃、一日42本の旅客列車と65本の貨物列車がショーニーの街を行き交った。
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1910
生産能力を高めるため、ROUND HOUSE社は街内のより大きな施設に工場を移転し、地域で最も有名なワークウェアブランドとしてビジネスは繁栄し続ける。
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1911-1929
1920年ROUND HOUSE社員
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1912
アルヴィンとナッコルスの指揮のもとROUND HOUSEはアメリカ合衆国内で「the finest, best-fitting, longest-wearing」の評を得て、ビジネスは全盛期を迎える。
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1930s
ROUND HOUSEのジャケットと
オーバーオールを着る社員 -
1938
Shawnee Garment Mfg. 社がJ. J. & Gene Truscottによって買収される。J.J.トラスコットは買収前ゼネラルマネージャーとして会社で勤務し、25年間に渡りスター・セールスマンとして活躍していた。J. J.トラスコットはナッコルス家から経営権を取得する為に他の金融資産を転換を行うことで、75%のオーナーとなった。彼は会社として継続したが、運営をシンプルにする為1940年1月1日に経営権が引き渡された。
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1940s
第二次世界大戦時ROUND HOUSEは
様々な衣料品を兵士達に支給していた。
迅速に高品質の衣料品を提供するROUND HOUSEは
陸軍内で定評があった。 -
1942
第二次世界大戦中、ROUND HOUSEは米陸軍のためにカーキ色を展開。軍隊に貢献することはROUND HOUSEの伝統となった。
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1950s
ROUND HOUSE社員と巨大オーバーオール
ROUND HOUSEは世界で最大のオーバーオールのデザインと生産で酷評を受けたことがあった。ー80サイズはROUND HOUSE支持者の葬儀に備え生産されたものであり、この時に生産したオーバーオールは2003年にギネス記録を獲得することになる。
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1960s-1970s
60年代初期のデニムパンツ。
当時様々なシルエットや
ディテールのアイテムを生産していた。 -
1960
若者やカウンターカルチャーシーンにおける”ジーンズブーム”により市場が拡大し、それまで作業服であったデニムはアメリカ中の若者達のファッションアイテムとなった。ROUND HOUSEは新たに2つ工場を作り、ドイツ、イギリス、フランスで商品の展開を始める。
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1964
エドワード・アントシュがROUND HOUSE社を買収し社長に社長に就任する。「CR Anthony's」、「Target」等の小売チェーン、南部、南西部の400を超える小売店でROUND HOUSEとプライベートブランドの取引を増やし、ROUND HOUSEはデニム需要に応え成長していく。
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1968
アパレル産業では合成素材と耐久プレスが導入され、多くのデニムメーカーは、デニムの使用を中止する。ROUND HOUSEはこの流れに乗ることなく、綿デニムの使用にこだわった。
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1978
エドワードの長男ジムは、オクラホマ州大学の経営管理学と産業工学の修士号取得し、マネージャーとして会社に入社する。
デニムブームの再開によって、再び市場が甦る。この時デニムの需要は供給を上回り、工場はメーカーに十分な生地を供給する準備ができていなかった。 -
1980s
当時のレディース展開アイテム
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1980
ROUND HOUSEは増え続けるデニム製品への需要に対応する為に、生産・流通において困難であった豊富なカラーバリエーションや柄の商品の生産を行う。生産高は月に12,000着に登り、30以上の国へ流通すると同時に、CR Anthony’sやTargetのような小売りチェーンに加え、南西部にある400以上の小売店にて販売された。
需要の波は工場の再編を促し、新たに20名の人員を追加し、ベテランのスタッフがいる工場は55棟に登った。 -
1986
ジム・アントシュがROUND HOUSE社 社長に就任。
ジムは「JCPenney®」とテキサスのデパートチェーン「Baskins®」にROUND HOUSEの商品を納品することに成功。 -
1990s
JCPenney®の当時のカタログ写真
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1995
これまでの伝統を維持しながら、ROUND HOUSE社は新しい現代的な工場へ移転した。
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1998
ROUND HOUSEの商品はJCPenney®のカタログで販売され、ROUND HOUSEの高い品質基準もあり、工場から消費者へ直接出荷する許可を与えられた数少ないベンダーの1つになった。
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2000s
50年代に生産した巨大なオーバーオールが
ギネス記録を獲得する。 -
2003
ROUND HOUSEが創立100周年を記録。今でもROUND HOUSEの商品はMADE IN USAの品質の高さを表すアイコンとなっている。
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TODAY
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2011
ROUND HOUSEのアメリカ製ジーンズは「Oklahoma's Exporter of the year」賞を獲得。オクラホマ知事メアリー・ファリーンは自らオクラホマのミッドウェスト・シティー国際貿易会議で賞を授与した。
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TODAY
ROUND HOUSE社はアメリカ製ジーンズ、オーバーオールの最大の工場となる。1年におよそ300, 000着の商品を生産し、それは1ヵ月につき1200万フィートの糸に匹敵する。